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さて、今回は順位戦A級4回戦を棋譜を通して振り返りたいと思います。
ご承知のとおり、順位戦は名人への挑戦権を手にする唯一のリーグ戦です。
藤井八冠は7年かけて渡辺前名人から《名人位》を手中に収めたわけですが、遡ると今回対局の佐々木八段は3年前の五段当時、竜王戦で藤井名人(当時四段)の30連勝を阻止したことで一躍その名が全国に知れわたりました。
A級に昇級した今期、2勝1敗で奮闘していますが、藤井名人への挑戦権獲得には負けられない対局が続くことになります。
棋譜から《手筋》を楽しみながら、ご一緒に腕を磨いてまいりましょう(^^♪
【順位戦A級4回戦】
開始日時 2023-10-19 10:00:00
棋 戦 第82期順位戦A級4回戦
先 手 中村太地 八段
後 手 佐々木勇気 八段
手合割 平手
場 所 東京・将棋会館
時 間 6時間
消費時間 109▲350△359
戦 型 角換わりその他
▶35手目☗8八歩打ち
後手は2二銀と引いて、2・3筋を防衛してます。一方、先手はナケナシの歩を使い、8筋の飛車の攻めを防ぎました。この差は今後どのような影響を与えるでしょうか。
両者の思惑を感じる《味のある手筋》ではないでしょうか。
▶61手目7四歩打ち
先手は銀と桂の交換を容認する選択です。先手はここでも歩切れになりました。
【次の一手】
81手目☗6六飛まで。後手番。
次でAI(水匠2)により《最善手》を分析します。
◩『日進月歩』~佐々木勇気五段(当時)
【将棋の森】(代表・女流三段高橋和(たかはし やまと))で優勝した際に授与していただいた記念品。
【最善手】
82手目☖6七金打ち。
AIの分析では、本譜☖5五金は疑問手と分析。先手有利。
【棋譜】
初手から再生してごゆっくりどおぞ(^^♪
▶109手目☗4五桂まで後手投了。
残念ながら佐々木八段は破れて2勝2敗。勝利した中村八段も2勝2敗になりました。気を取り直して頑張ってください。
《評価》
お疲れさまでした。どおぞ一服してください。
将棋は、お互いが公平に《一手》ごとに指す中で、相手の読みを外し、それを上回る手が浮かんだらヤッタ~って気分になりますよね(^^♪
駒音だけが響く中で、双方が「次の一手」を読む姿に無言の中でコミュニケーションが交わされる。
はてなブックマークをお気軽にどおぞ(。・ω・。)ノ♡
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