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お越しくださいました。
今回は、NHK杯将棋トーナメント2回戦から豊島九段と羽生九段の対局を棋譜を通してご案内します。
本局はkifuforwindowsにより棋譜を追っていましたが、下図のとおり91手目で《千日手》が成立したため、規定により先手・後手入れ替えての再戦になりました。
持ち時間は両者の残り時間となり、
先手・豊島九段が6分。
後手・羽生九段が5分。
【NHK杯将棋トーナメント2回戦第13局~指し直し】
放映日:2023-10.22 10:30~
先 手:豊島将之九段
後 手:羽生善治九段
手合い:平手
場 所:NHK放送センター
戦 型:角換わり
引き続き、解説は深浦康市九段。
▶41手目☗4六角打ち
8二飛車を狙っての角打ち。両者持ち時間が少ない中で緊迫した中盤戦の凌ぎ合いが始まります。
▶42手目☖4五角打ち
先手が4六角なら、「俺は4五角だ」とばかりに後手は攻め合いに。
何方の角が働いていると見えますか?
▶72手目☖4六成銀
この手はどう何でしょう。
☗6三角成で飛車取り~☗4六飛で銀が素抜きされますよ。
▶73手目☗6三角成
あ~飛車取り、成銀取りをどう防いだら良いのか?
中盤の攻防に、
これは《味のある手筋》と呼んでもいいのではないでしょうか。
【次の一手】
▶78手目☖8九角打ちまで。先手番。
次で、AI(水匠2)による《最善手》を分析してもらいます。
あなたはどんな手が浮かびますか。
◩佐々木勇気八段(当時五段)~「日進月歩」
将棋の森(女流三段高橋和代表)の大会で私が優勝した際に授与された記念品。
プロフィールで居飛車党の佐々木勇気八段を押している理由はここにあります。
《最善手》
▶79手目☗4四歩。
解説の深浦九段はこの手を候補に挙げていましたね。
本譜は☗7九歩打ちでした。
【棋譜】
初手から終局まで再生してごゆっくりどおぞ( *´艸`)
※shogiplaygroundは便利な将棋サイトで、CSA形式で保存された棋譜でも上記将棋盤のとおり、一手一手駒が動いてくれて重宝しています(。・ω・。)ノ♡
【投了図】
▶142手目☖8六歩打ちまで先手投了。
解説・深浦九段「決勝戦で見たいほどの豪華な顔合わせで2度も観戦できるのは幸せです。」
「迷ったら、豊島九段は駒を前に進める攻めの手を指していますね。」
私も同感でございます。
攻めの姿勢の一手は《味のある手筋》と言えるでしょう。
時間が残り少ない中で、140手を超す激戦に敗れた豊島九段が2回戦で散るのは何とも言えない勝負の切なさを感じます。
《評価》
少々悪手が目立っても目をつぶりたい気分。
お気軽にコメントをお寄せいただけたら嬉しく思います。
将棋は、お互いが公平に《一手》ごとに指す中で、相手の読みを外し、それを上回る手が浮かんだらヤッタ~って気分になりますよね(^^♪
駒音だけが響く中で、双方が「次の一手」を読む姿に無言の中でコミュニケーションが交わされる。
将棋を通して良きライバルになれたら嬉しいですね(^_-)-☆
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最後までお付き合いくださり有難うございました。