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さて、今回は藤井王将への挑戦権獲得を目指す「王将戦挑戦者決定リーグ」から小生が一押しの佐々木勇気八段と近藤誠也七段の対局を棋譜を通してご案内したいと思います。
佐々木八段は3対局で1勝2敗と出足は元気がないように見えます。対して近藤七段は2対局で1勝1敗と五分の戦いで、ともに負けられない対局になります。
また、佐々木八段にとってA級に昇級した今期は、2勝1敗で奮闘していますが、藤井名人への挑戦権獲得にはこちらも負けられない対局が続くことになります。
棋譜から《手筋》を楽しみながら、ご一緒に腕を磨いてまいりましょう(^^♪
【順位戦A級4回戦】
開始日時 2023-10-27 10:00:00
棋 戦 第73期ASLOK杯王将戦 挑戦者決定リーグ戦
先 手 近藤誠也 七段
後 手 佐々木勇気 八段
手合割 平手
場 所 東京・将棋会館
時 間 4時間
消費時間 117▲237△240
戦 型 矢倉
▶21手目☗1五歩
先手は1五歩と突き出し、後手の端を詰めましたが、これは後手にとっては容認するプランだったんでしょうか。
この後、28手目☖9四歩に対しては先手は☗9六歩と丁寧な応接をしています。
作戦の一つの岐路で難しい判断でしょうねぇ。
▶42手目☖6一玉
まさか、後手は右玉へ動く?
気になるのは、先手2九飛車が「地下鉄飛車」なので、6筋へ転回しませんかね。
▶53手目9七角
先手は角交換を迫ってきました。後手6四角がうっとおしいのかな・・・。
それとも角をさばきたいのか?またその両方か?
【次の一手】
80手目☖3三角まで。先手番。
次で、AI(水匠2)により《最善手》を分析します。
◩『日進月歩』~佐々木勇気五段(当時)
【将棋の森】(代表・女流三段高橋和(たかはし やまと))で優勝した際に授与していただいた記念品。
【最善手】
▶81手目☗3八玉。
本譜はAIと同じ☗3八玉でした。
銀を失うのは先手陣にとって痛手ですが、ここは我慢の一手か。
それだけ、☖3三角打ちが好手と言えるでしょう。
現状の局面では、後手の香得でこれに銀得が加わることになります。☖6六角で銀を入手しても、AIは先手有利と分析。
◩“味がある手筋”とは、
「指した一手に二通りの狙い筋あり。」と言えませんか。
80手目☖3三角打ちは銀取りですが、それだけが狙いの手ではなく、別に☖1五角出が厳しく《変則・王手飛車取り》を狙っています。
味のある(味がいい)一手と言えるのではないでしょうか。
【棋譜】
初手から再生してごゆっくりどおぞ(^^♪
▶117手目☗2六歩打ちまで後手投了。
残念ながら佐々木八段は破れて1勝3敗。藤井王将への挑戦は危ういことになりましたね。勝利した近藤七段は2勝1敗と白星が先行しました。
気を取り直して最後まで頑張ってください。応援しています(。・ω・。)ノ♡
《評価》
お疲れさまでした。どおぞ一服してください。
◩将棋はコミュニケーション
将棋は、お互いが公平に《一手》ごとに指す中で、相手の読みを外し、それを上回る手が浮かんだらヤッタ~って気分になりますよね(^^♪
駒音だけが響く中で、双方が「次の一手」を読む姿に無言の中でコミュニケーションが交わされる。
感想戦では、藤井八冠と永瀬九段のような良きライバル関係が生まれるかもしれませんね( *´艸`)
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