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今回は、NHK杯将棋トーナメント3回戦第3局中村八段と菅井八段の対局を棋譜とともに【次の一手】をご案内します。
この二人、両雄の対局は私も楽しみに待ちかねていました。なんたって、中村八段は居飛車党、そして菅井八段は振り飛車党で戦前から対向型が予想され、興味深い対戦になりそうです。
放送日時:2023年12月10日10時30分
先手:中村太地八段
後手:菅井竜也八段
手合い:平手
持ち時間:10分。使い切ったら、1分単位で10回の考慮時間がある。
戦型:三間飛車
解説:古森悠太五段
古森悠太五段は3回戦で佐々木勇気八段との対局が決まってます。
司会:中村桃子女流二段
【略歴】
名 前 中村 太地(なかむら たいち)
生年月日 1988年6月1日(35歳)
プロ入り年月日 2006年4月1日(17歳)
棋士番号 261
出身地 東京都府中市
所 属 日本将棋連盟(関東)
師 匠 米長邦雄永世棋聖
竜王戦 4組
順位戦 A級(A級:1期)
今年度成績 8勝12敗(0.4000)
名 前 菅井 竜也(すがい たつや)
生年月日 1992年4月17日(31歳)
プロ入り年月日 2010年4月1日(17歳)
棋士番号 278
出身地 岡山県御津郡御津町(現岡山市北区)
所 属 日本将棋連盟(関西)
師 匠 井上慶太九段
竜王戦 2組
順位戦 A級(A級:4期)
今年度成績 23勝9敗(0.7187)
▶23手目☗7八銀。
先手は美濃(左美濃)囲いに組みましたが、
解説・古森五段は「ここで☗9八香としてアナグマにすることもできましたね。」
この辺りから、両者の探り合いが始まっているんですね。
▶67手目☗8八銀。
後手は金、銀3枚でアナグマ囲いをる繰り上げ、先手はこれに対抗して7七銀を8八銀と引き、さらに金、銀4枚でアナグマを強固に築きました。
▶111手目7七角成。
格言・「馬の守りは金銀三枚。」と言われ、さらに金一枚が加わっている強力な陣形です。
▶117手目☗6三歩打ち。
後手は歩切れでどのように受けるでしょうか。
先手の飛車が隠居している間に後手は有利な戦いをしたいところですね。
NHKのAIは先手48%で勝勢(ほぼ互角かな?)。
【次の一手】
▶97手目☗6八同角まで。後手番。
次で、AI(水匠2)による《最善手》を分析してもらいます。
あなたはどんな対応策が浮かびますか。
◩佐々木勇気八段(当時五段)~「日進月歩」
将棋の森(女流三段高橋和代表)の大会で私が優勝した際に授与された記念品。
プロフィールで居飛車党の佐々木勇気八段を押している理由はここにあります。
ポチっと応援していただけたら励みになります。
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《最善手》
▶98手目☖5八飛成。
本譜は☖6七金打ちでしたが、
未熟な小生だからかもしれませんが、少ない持ち駒の中でもったいない気がしています。
三
【棋譜】
初手から終局まで再生してごゆっくりどおぞ( *´艸`)
※shogiplaygroundは便利な将棋サイトで、CSA形式で保存された棋譜でも上記将棋盤のとおり、一手一手駒が動いてくれて重宝しています(。・ω・。)ノ♡
【投了図】
▶197手目☗5四馬まで後手投了。
相アナグマの戦いで長い熱い戦いが繰り広げられました。
先手が優勢に局面を運んだのは、眠っていた飛車を働かせたことではないでしょうか。
“味のある手筋”に映ります。
残念ながら、振り飛車党から菅井八段が消えて、久保九段のみになってしまい淋しい思いですが、久保九段には菅井八段の分まで是非とも頑張ってほしいですね。
両者ともに悪手は3個。
どっちに転んでもおかしくない、見ごたえのある将棋で楽しませていただきました。
《評価》
お気軽にコメントをお寄せいただけたら嬉しく思います。
将棋は、お互いが公平に《一手》ごとに指す中で、相手の読みを外し、それを上回る手が浮かんだらヤッタ~って気分になりますよね(^^♪
駒音だけが響く中で、双方が「次の一手」を読む姿に無言の中でコミュニケーションが交わされる。
将棋を通して良きライバルになれたら嬉しいですね(^_-)-☆
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