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お越しくださいました。
今回は、NHK杯将棋トーナメント2回戦から小林健二九段門下のお二人の対局をご案内します。
ご承知の通りNHK杯への出場には予選会がありまして、3連勝が必須という厳しい条件が付されています。
その中で同門対決は珍しいのではないでしょうか。師匠としては当たるなら決勝戦で当たってほしいという心境でしょうか。
【NHK杯将棋トーナメント2回戦第9局】
放映日:2023-10.01.10:30
先 手:池永天志五段
後 手:古森悠太五段池永天志五段
手合い:平手
場 所:NHK放送センター
持ち時間:各10分。使い切ったら30秒。但し、1分単位で10回の考慮時間。
戦 型:三間飛車
解 説:黒沢怜生六段
【略歴】
敬称略。お二人ともに「勝率5割超え」とは小林一門は凄い。
名 前 池永天志(いけなが たかし)
生年月日 1993年4月20日(30歳)
プロ入り年月日 2018年4月1日(24歳)
棋士番号 314
出身地 大阪府大阪市
所属 日本将棋連盟(関西)
師匠 小林健二九段
竜王戦 4組
順位戦 C級2組
今年度成績 8勝8敗(0.5000)
名 前 古森悠太(こもり ゆうた)
生年月日 1995年8月20日(28歳)
プロ入り年月日 2017年10月1日(22歳)
棋士番号 312
出身地 大阪府高槻市
所属 日本将棋連盟(関西)
師匠 小林健二九段
竜王戦 6組
順位戦 C級1組
今年度成績 7勝6敗(0.5384)
▶26手目5四歩
解説・黒沢六段によると、☖5四歩は珍しい。☖4二角と引いて、☖6四角で2八飛を狙うのでしょう。
双方の玉は「美濃囲い」ですね。
▶32手目☗1五角
この手で先手は次に☗1六飛と応接しますが、後々、この角は質駒に・・・。
▶39手目☗5五銀
ここから先、中盤の勝負を分ける「岐路」になるかも・・・。
▶45手目5四歩打ち
ここで、☖同金なら☗4三金なんで、この手はあり得ない。仮に☖同飛なら☗1五飛☖同歩☗3二角打ち(本譜の流れ)。
飛車と角を交換して生まれた一手。
【次の一手】
54手目☖5七歩打ちまで。先手番。
次で、AI(水匠2)による《最善手》を分析してもらいます。
あなたはどんな手が浮かびますか。
◩佐々木勇気八段(当時五段)~「日進月歩」
将棋の森(女流三段高橋和代表)の大会で私が優勝した際に授与された記念品。
プロフィールで居飛車党の佐々木勇気八段を押している理由はここにあります。
《最善手》
55手目☗6五桂打ちでした。
NHKのAIでは「☗6五桂」で同じ手を予想候補に挙げていました。
解説者黒沢六段及び司会者鈴木環奈女流三段は「ハイリスク・ハイリターン」と同じ見解でした。
本譜は☗5五桂でした。
【棋譜】
初手から終局まで再生してごゆっくりどおぞ( *´艸`)
※shogiplaygroundは便利な将棋サイトで、CSA形式で保存された棋譜でも上記将棋盤のとおり、一手一手駒が動いてくれて重宝しています(。・ω・。)ノ♡
【投了図】
▶86手目☖8五金まで先手投了。
ここで玉が逃げる手は☗9四玉ですが、☖8四金の《腹金》で詰む。
先手は最後まで指してくださいました。
勝利した古森五段は次は佐々木勇気八段との対戦です。
《評価》
◩味のある手筋
先手は負けたとは言え、47手目☗1五飛☖同歩☗3二角打ちの一連の流れの攻防はタイミングと言い、プロの見ごたえがある《手筋》を勉強させていただきました。
お気軽にコメントをお寄せいただけたら嬉しく思います。
将棋は、お互いが公平に<一手>ごとに指す中で、相手の読みを外し、相手に考えさせる手が浮かんだら楽しいですよね(^^♪
(逆に、自分が指した手に放置されるのは自分がミジメになる。悔しい(';'))
良きライバルになれたら嬉しいですね(^_-)-☆
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最後までお付き合いくださり有難うございました。