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お越しくださいました。
今回は、NHK杯将棋トーナメント3回戦第5局渡辺九段と佐藤九段の対局を棋譜とともに【次の一手】をご案内します。
この二人、実力派同士の対局で本年初の対局で私も楽しみにしていました。
興味深い対戦になりそうです。
放送日時:2024年1月7日10時30分
先手:渡辺明九段
後手:佐藤天彦九段
手合い:平手
持ち時間:10分。使い切ったら、1分単位で10回の考慮時間がある。
戦型:向かい飛車
解説:高見泰地七段
司会:鈴木環那女流三段
【略歴】
名 前 渡辺 明
生年月日 1984年4月23日(39歳)
プロ入り年月日 2000年4月1日(15歳)
棋士番号 235
出身地 東京都葛飾区
所 属 日本将棋連盟(関東)
師 匠 所司和晴七段
永世称号 永世竜王・永世棋王(就位は原則引退後)
竜王戦 1組(1組以上:18期)
順位戦 A級(A級以上:13期)
今年度成績 17勝20敗(0.4594)
名 前 佐藤 天彦
生年月日 1988年1月16日(35歳)
プロ入り年月日 2006年10月1日(18歳)
棋士番号 263
出身地 福岡県福岡市
所 属 日本将棋連盟(関東)
師 匠 中田功八段
竜王戦 2組(1組:9期)
順位戦 A級(A級以上:9期)
今年度成績 13勝10敗(0.5652)
▶14手目☗2二飛。
先手は☗2五歩と2筋の制空権掴み、後手はそれに向かい飛車で対抗しました。
所謂、対向型と言われる戦型。
▶49手目☗6八銀。
後手は銀冠で玉を囲いましたが、先手は6八銀と引いて金、銀4枚でアナグマ囲いを築く狙いでしょうか。
▶75手目6四飛
6四飛が抑え込まれるのを避けて、☗6五飛と浮かびました。
一歩先を読んだ《好手》はないでしょうか。
そのあと、次の手で6三歩の《垂れ歩》を指してます。手順前後があったら、垂れ歩は生まれなかったかもしれませんね。
▶76手目8五歩。
仮に☗同歩と受ければ、後手は歩が入れば☖8六歩☗同銀で7八金が浮く。
厳しい応酬が続きます。
▶77手目☗6三歩打ち。
先手は、と金づくりで《垂れ歩》を打ってきました。厳しい一手ですね。
受け方はいろいろありますが、後手の選択は?
【次の一手】
▶81手目☗8六歩打ちまで。後手番。
次で、AI(水匠2)による《最善手》を分析してもらいます。
あなたはどんな対応策が浮かびますか。
◩佐々木勇気八段(当時五段)~「日進月歩」
将棋の森(女流三段高橋和代表)の大会で私が優勝した際に授与された記念品。
プロフィールで居飛車党の佐々木勇気八段を押している理由はここにあります。
ポチっと応援していただけたら励みになります。
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《最善手》
▶82手目☖5六角打ち。
狙いは☗8五歩と桂を取れば、☖8六歩で☗同銀は☖7八角成で金を入手して後手は駒得。
本譜は同じく、☖6六角打ち。
この辺りから、先手優勢から後手優勢の展開に移ったようです。
形勢グラフの通り。
☖5六角打ちが厳しい一手で《味のある手筋》ではないでしょうか。
【棋譜】
初手から終局まで再生してごゆっくりどおぞ( *´艸`)
※shogiplaygroundは便利な将棋サイトで、CSA形式で保存された棋譜でも上記将棋盤のとおり、一手一手駒が動いてくれて重宝しています(。・ω・。)ノ♡
【投了図】
▶118手目☖5六馬まで後手投了。
82手目5六角打ちが最後まで利きました。
実力派の二人の攻守を堪能できて、楽しませていただきました。
《評価》
お気軽にコメントをお寄せいただけたら嬉しく思います。
将棋は、お互いが公平に《一手》ごとに指す中で、相手の読みを外し、それを上回る手が浮かんだらヤッタ~って気分になりますよね(^^♪
駒音だけが響く中で、双方が「次の一手」を読む姿に無言の中でコミュニケーションが交わされる。
将棋を通して良きライバルになれたら嬉しいですね(^_-)-☆
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